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角膜びらんとは角膜上皮の一部が剥がれている状態のことをいいます

角膜びらんとは角膜上皮障害のひとつで、角膜上皮の一部が剥がれてしまっている状態のことをいいます

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角膜びらんについて

角膜とは黒目のことを意味し、眼の外側の部分を形成している透明な膜です。

角膜びらん

角膜びらんとは

角膜上皮障害のひとつで、角膜上皮の一部が剥がれてしまっている状態のことをいいます。角膜上皮障害とは、病態が軽い方から点状表層角膜炎、角膜びらん、角膜潰瘍の3つに分類されます。

角膜とは黒目のことを意味し、眼の外側の部分を形成している透明な膜です。角膜上皮・ボーマン膜・デュア層・角膜実質・デスメ膜・角膜内皮の6層から形成されており、水晶体と同じようにレンズの働きをしています。

角膜の断面図

※最も軽い点状表層角膜炎は、一番外側の角膜上皮層の一部が欠損している状態です。また、角膜びらんは角膜上皮全層が欠損している状態のことを言いますが、角膜実質は障害されていません。角膜潰瘍は、病変が角膜上皮層だけでなく、角膜実質層まで及んでいる状態です。

原因

単純性角膜びらん

(再発を繰り返さないもの)

外傷
爪で角膜をひっかいたり、逆さまつ毛や異物が目に入ったりすることで起こる擦り傷がきっかけで起こります。
コンタクトレンズ障害
コンタクトレンズをつけたまま寝てしまった場合や、2週間・1ヵ月で交換するレンズなどで、擦り洗いが充分にできていなかった場合など、誤ったコンタクトレンズの使用でも起こります。
ドライアイ
エアコンによる乾燥、またパソコン作業時に画面を長時間みつめていると、まばたきの回数が減るため目が乾燥して角膜が傷つきやすい状態になりやすく、角膜びらんの要因になります。
兎眼性角膜炎
眼を閉じるのが不十分な状態だと、角膜が露出し乾燥するため、兎眼性角膜炎と併発して角膜びらんが生じます。
兎眼の原因としては、顔面神経麻痺、外傷によるまぶたの欠損、やけどによるまぶたの縮み、眼球突出などがあげられます。

再発性角膜びらん

(何度も角膜びらんの再発を繰り返すもの)

外傷性再発性角膜びらん
爪や異物などによる角膜の擦り傷が原因で角膜びらんを繰り返すことがあります。外傷などによって生じた角膜上皮の欠損が治った後でも、外傷時に上皮の基底膜も損傷を受けているため、基底膜と上皮基底細胞との間に接着不良を起こし、角膜上皮剥離を繰り返しているのです。
外傷は紙や爪などの鋭いものによるものが多いのですが、症状の中には原因不明で起きるものもあります
角膜ジストロフィー
角膜ジストロフィーとは遺伝的な病気で、両眼の角膜が徐々に白く濁ってくる病気です。
角膜上皮・実質・内皮のそれぞれに変性症があるため、角膜ジストロフィーにはいくつかの種類があります。その中でも、格子状角膜ジストロフィー・膠様滴状(こうようてきじょう)角膜ジストロフィーは角膜びらんが生じやすいと言われています。
糖尿病角膜上皮症
糖尿病の方は、糖尿病網膜症の他にも糖尿病角膜症と言われる角膜上皮障害が起きやすいと言われています。
糖尿病になると、糖代謝の異常によって神経障害が起こることで、痛みに気付きにくくなったり、角膜上皮がもろくなるため、起床時眼を開けるだけでも傷が出来ることもあります。また、涙の減少や角膜上皮の接着不良により、角膜上皮障害が起こりやすくなります。
角膜上皮障害は、糖尿病網膜症に対する網膜レーザー光凝固治療後や硝子体手術後に発生しやすい傾向があります。また、いったん傷ができると治りにくく、再発を繰り返すことがあり、最悪の場合は角膜混濁を残して高度の視力低下の原因になることもあります。

角膜びらんの症状

  • ゴロゴロするような異物感
  • 痛み
  • 流涙
  • 充血
  • まぶしさ
  • 視力低下

※再発性角膜びらんは、起床時に眼を開ける際、強い痛みが出るのが特徴です。起床時に発作が起こる理由は、就寝中にまばたきをしないため涙が減少し、接着不良の角膜上皮が浮きやすくなっているためです。起床直後のまばたきで角膜上皮が剥がされるため、びらんが起こると考えられています。

角膜びらんの治療

角膜びらんの一般的な治療は、人工涙液・抗生物質の点眼薬によるものです。また、起床時に眼を開けた際に症状が出ることが多い為、寝る前に眼軟膏を直接眼に入れて治療をすることもあります。症状が強い場合は、眼軟膏を眼の中に入れた状態で眼帯をし、まぶたの刺激をやわらげます。

まとめ

  • 角膜びらんの対策で重要なことは、目の乾燥を出来るだけ防ぐことです。
    人工涙液の点眼薬をこまめに点眼したり、意識的にまばたきをしたりして乾燥を防ぎましょう。また、エアコンによる乾燥にも注意しましょう。
  • コンタクトレンズを使用している方は、こすり洗いをしっかりすること、長時間の使用を控えること、コンタクトレンズの誤った使い方をしないことが重要です。
  • 糖尿病の方は内科的な血糖のコントロールがとても重要になります。

このサイトでご紹介している病気や症状、治療方法については、代表的なものをご紹介していますが、実際の症状や治療方法などについては個人差があります。
症状などについてお心当たりのある場合は、眼科にて診察を受けてください。

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